鼻の奥に違和感があったり、なかなか治らない蓄膿症(副鼻腔炎)でお悩みではありませんか?実は、その原因が「鼻」ではなく「歯」にあるケースが意外と多いのです。

最新の解析データに基づいた「歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)」の正しい知識と治療について解説します。


蓄膿症の原因は「歯」かもしれません:歯性上顎洞炎とは?

「歯性上顎洞炎」とは、虫歯や歯周病の菌が、鼻の横にある空洞(上顎洞)に入り込むことで炎症が起きる病気です。

  • 意外と多い原因: 片側だけの副鼻腔炎のうち、約30〜40%は歯が原因であると言われています。

  • 精密な診断が不可欠: 従来のレントゲンでは見逃されがちだった微小な病変も、当院の歯科用CT(コーンビームCT)なら、歯の根っこがどれくらい鼻の空洞に近いか、どこから感染しているかをミリ単位で把握できます。この「早期発見」が慢性化を防ぐ鍵となります。


1. なぜ「連携」した治療が必要なのか?

歯性上顎洞炎を完治させるには、歯科と耳鼻科の「共同管理」が最も近道です。

治療のアプローチ 治療の結果(最新のデータより)
歯科治療のみ 軽い症状には有効ですが、鼻の中に膿が溜まっていると長引くことがあります。
耳鼻科治療のみ 鼻の処置をすれば一時は良くなりますが、原因の歯を放置すると高確率で再発します。
【推奨】共同管理 歯の処置(根の治療や抜歯)と鼻の処置を並行することで、完治する確率が最大になります。

当院では、お薬の選択にもこだわっています。一般的な鼻炎用の薬ではなく、原因菌(歯周病菌など)に直接効果がある適切な抗菌薬を選択し、根本からの改善を目指します。


2. インプラント治療を検討中の方へ

インプラントを埋入する場所の骨を増やす手術(サイナスリフト)を行う際、ごく軽微な鼻炎があるだけでも、術後に感染症を起こすリスクが跳ね上がります。

安全なインプラント治療のためには、術前にCTでお口と鼻の健康状態をしっかりチェックすることが、成功への大切なステップとなります。


3. 当院の高度な医療連携体制

「歯が原因の鼻のトラブル」は、歯科だけで抱え込まず、耳鼻科の専門医とタッグを組んで治療することが重要です。当院では以下の基幹病院と密接に連携し、必要に応じてスムーズなご紹介を行っています。

【主な連携・紹介先病院】

  • 東北大学病院

  • 仙台徳洲会病院

  • JCHO仙台病院

「鼻がつまる」「鼻から嫌な臭いがする」「頬のあたりが重い」といった症状があり、さらにその近くに虫歯や治療済みの歯がある場合は、お早めにご相談ください。


耳鼻科に通ってもなかなかスッキリしないという方、一度「歯」のチェックをしてみませんか?私たちは医科と連携し、あなたのお顔全体の健康をサポートします。