お口のがん(口腔がん)をご存知ですか?早期発見で守れる命があります。

「ただの口内炎だと思っていたら、なかなか治らない……」 そんなお悩みはありませんか? お口の中のがんは、進行すると治療が難しくなりますが、早期に発見できれば、約90%近くが治ります。特に高齢者で増えている現状があります。

当院では、お口のがんの精密検査を行っています。

  • 細胞診(負担の少ない検査)

  • 生検・病理組織検査(確実な診断)

を当院で実施し、小さな変化も見逃しません。

「2週間治らない口内炎」は、すぐに当院へご相談ください。

お口の健康は、全身の健康の第一歩です。定期検診で早期発見を。

安心の連携体制

高度な治療が必要な場合は、速やかに連携病院へご紹介いたします。

  • 東北大学病院

  • 仙台徳洲会病院

  • JCHO仙台病院

と連携しており、万全の体制でサポートいたします。

口腔がんを予防しましょう セルフチェックのしかた

口腔がんの原因としては、主にタバコとお酒が挙げられています。他に、歯の鋭いところや合っていない入れ歯などによる物理的刺激などもあります。

口腔がんは進行すると、口の中から首のリンパ節に転移し、肺、肝臓、骨などへも転移します。逆に肺がんや腎臓がんなどが口腔内に転移することもあります。がんの中でも口腔がんは自分で直に見ることのできるがんです。そこで、セルフチェックのしかたをご紹介します。

明るい光の下で、鏡を使って、入れ歯があれば外して行ってください。
①唇の内側と下あごの歯ぐきを見て、触ってください。

②頭を後ろに傾けて、上あごの歯ぐきとその間を見て、触ってください。

③頬の裏側の粘膜を見て、触ってください。

④舌を前、横、上に動かして、舌背、舌の両わき、舌と歯ぐきの間、舌の下を良く見て、触って下さい。

ここまでで、
白い斑点や赤い斑点はありませんか?
治りにくい口内炎や、出血しやすい傷はありませんか?
盛り上がったできものやかたくなったところはありませんか?
舌で例を挙げます。前がん病変とがんの画像です。

舌は口腔がんが最も発生しやすいところです。舌の下(口腔底)の口腔がんは発見しづらいです。
次に、
⑤下あごから首にかけて触って見て下さい。
顎の下と首のわきに腫れはありませんか?
特にオトガイ下リンパ節、顎下リンパ節、上内頸静脈リンパ節は転移しやすいです。
オトガイ下リンパ節の触診:

顎下リンパ節の触診:

上内頸静脈リンパ節の触診:

最後に
⑥食べたり飲んだりがスムーズにできますか?

口の中のできものや色がついたところを写真撮影してみて、2週間後無くなっていない、大きさが大きくなっている場合は要注意です。抜歯した後の治りが悪いのが2週間以上続くのも要注意です。歯科医院へ受診・相談してください。現在、ほとんどの口腔がんが歯科医院で見つかっています。

早期発見が最も大事です ― 生存率と機能の違い

口腔がんは、進行してしまうと、命を救うために手術で舌や顎の骨を大きく切除しなければならないことがあります。その結果、見た目が変わってしまったり、食事や会話が不自由になり、リハビリテーションが必要になる、あるいは経管栄養(胃ろう)となることもあります。

しかし、早期(4cm未満)に発見できた場合の5年生存率は80〜90%と高く、機能を温存して治療できる可能性が非常に高まります。したがって、口腔がんは「いかに早く見つけるか」が何よりも重要です。


当院での口腔がん診断の流れ

当院では、お口のかかりつけ医として、以下の検査を用いて口腔がんの早期発見に取り組んでいます。

  • パノラマX線撮影・CT撮影: 歯や顎の骨の状態を、3次元的に詳細に調べます。

  • 細胞診・組織診: 必要性や患者様のご希望に応じて、お口の粘膜の細胞や組織の一部を採取し、顕微鏡で精密に調べます(悪性かどうかの確定診断に必要です)。

口腔がんの疑いがあると診断された場合、当院では速やかに専門医療機関(大学病院やがんセンターなど)へご紹介いたします。

専門医療機関での精密検査と治療

ご紹介先の専門医療機関では、さらに高度な検査・治療が行われます。

詳細な精密検査

  • MRI、PET、血管造影CTなどによる、がんの広がりや転移の全身検索。

  • 消化管内視鏡検査。

進歩する口腔がんの治療法

口腔がんの治療は、手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線療法が基本となります。最近では、以下のような高度な先進医療も進歩しています。

  • 新しい薬: がん細胞をピンポイントで狙う「分子標的薬(アービタックス)」や、自身の免疫を活性化させる「免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボ、キイトルーダ)」など。

  • 先進の放射線治療: がんに集中して放射線を照射する「陽子線治療」「重粒子線治療」「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」。

  • 個別化医療: 「遺伝子パネル検査」による、がんの遺伝子情報に合わせた抗がん剤の選択。

  • 機能回復の手術: 3Dコンピュータモデルを用いた顎骨再建、動脈注射化学療法、ロボット手術。


毎月1回の「お口のセルフチェック」をしましょう

お口の中は自分で鏡を見てチェックできる唯一のがんです。ぜひ、1ヶ月に一回、ご自身で口の中の様子(舌、頬、歯ぐき、唇、上あご)を見て、触って、セルフチェックをしてみてください。

もし、「2週間治らない口内炎がある」「白い斑点がある」「しこりや腫れがある」など、何らかの病変や異常があれば、放置せずにご相談ください。

当院では、保険診療において、初診時や検診(歯周病重症化予防・SPTなど)の際にも、お口の粘膜の診察を実施しております。定期的な検診は、お口のかかりつけ医で口腔がん予防の最良の習慣です。