即時義歯(そくじぎし)のご案内

「抜歯したその日に、すぐに入れ歯を入れられる」方法です。

「歯を抜いたあと、歯がない期間があるのは困る」「すぐに見た目を整えたい」という方のために、当院では即時義歯をご提案しています。

  • 抜歯と同時に装着可能 抜歯したその日に装着するため、見た目や食事の不便を最小限に抑えられます。

  • リーズナブルな価格設定 1回の型取りで製作し、費用は22,000円〜33,000円(税込)程度です(本数や設計により異なります)。

  • 安心のアフターケア込み 装着後の調整や、歯ぐきの変化に合わせた内面の裏打ち(修理)も、あらかじめ費用に含まれています。

  • 最新の3D技術を活用 歯周病などで歯の揺れが大きく、通常の型取りが難しい場合は、お口の中をスキャンして3Dプリンターで精巧に作製いたします。

金属床(きんぞくしょう)入れ歯のご案内

〜「食べる楽しみ」と「おしゃべりのしやすさ」を大切にしたい方へ〜

上顎の入れ歯を、プラスチック(レジン)ではなく「金属」で作る方法です。

保険の入れ歯にはない、多くのメリットがあります。

金属床ならでは7つのメリット

1. 食事がおいしく感じられる

金属は熱を伝えやすいため、食べ物の温かさや冷たさをダイレクトに感じることができ、毎日の食事がよりおいしくなります。

2. 違和感が少なく、話しやすい

プラスチックの入れ歯に比べて非常に「薄く」作れるため、違和感が少ないです。特に発音がしづらくなる「さ行・た行・ら行」への影響が少なく、スムーズに会話が楽しめます。

3. 清潔で丈夫

汚れが付きにくく、変色も少ないため衛生的です。また、薄くても非常に丈夫で、たわんだり割れたりしにくいのが特徴です。

4. あご全体で支えるから、痛みにくい

噛む力を分散させる設計で、特定の場所が痛くなるのを防ぎます。

5. ゆがまないから、支える歯に優しい 

入れ歯の左右をつなぐ『骨組み(大連結子)』の部分は、しっかりした硬さがあるほど、噛んだ時の力が全体にバランスよく分散されます。金属を使うと、薄くてもたわまず、とても丈夫に作れます。その結果、一部の歯や歯ぐきに負担が集中するのを防いで、今ある大切な歯を長持ちさせることができます。

6. お食事が快適に

入れ歯は、左右をしっかりした『橋』でつなぐイメージだと考えてください。この橋がグラグラしたりしなったりすると、支えている歯に負担がかかって痛みの原因になります。ですので、ガッチリして揺れない金属の橋を渡してあげることが大切です。そうすることで、噛む力が全体にきれいに分散されて、お食事も快適になります。

7. 形が変わらず、ずっと長持ち

金属疲労に強く、精密に作られた形がずっと続くため、快適なフィット感が続きます。

選べる2つの金属素材

ご希望に合わせて、2種類の素材をご用意しています。

剛のCo-Cr」と「柔のチタン」という非常に対照的なキャラクターとして現れます。共通点はどちらも錆びにくく、汚れが付着しにくい性質であるところです。

特徴 チタン コバルトクロム
重さ 非常に軽い 上顎では脱離しにくい 粘膜の負担が軽くなる 標準的
薄さ 薄い 薄くしすぎると変形し応力分散しなくなる より薄く作れる 
強度 非常に丈夫 丈夫でたわみにくい 応力分散しやすい
弾性 しなり たわみやすい 支台歯に負担がかりにくい 剛性がある
アレルギー 金属アレルギーが出にくい 生体親和性が高い 標準的
MRI 非磁性体であるためノイズが出にくい ノイズが出る
残存歯数 残存歯が少ない(3〜4本以下)場合 または 総入れ歯  残存歯が多い場合

費用と「選定療養(せんていりょうよう)」について

総入れ歯の場合、「保険診療のベース」に「金属の費用」だけをプラスして支払うという特別な制度(選定療養)が利用できます。

  • チタン:201,000円(税込)

  • コバルトクロム:96,000円(税込)

    ※別途、通常の保険診療分の窓口負担(1〜3割)がかかります。

安心のポイント: > この制度で作った入れ歯は、その後のお直しや修理を保険診療で行うことができます。 長く安心してお使いいただけるシステムです。


部分入れ歯をご検討の方へ

部分入れ歯の場合は、残っている歯の本数や場所によって、設計や使用する材料が一人ひとり異なります。

事前にお口の状態を詳しくお調べした上で、最適なデザインと費用のお見積りをご提示いたします。

デザイン例:

  • 違和感を最小限に抑えたタイプ

  • 残った歯への負担を軽くするタイプ など

(1歯欠損から1歯残存までを補綴するBest Denture Design 谷田部 優著 デンタルダイヤモンド社 参照)

見た目が自然で、しっかり噛める「ノンクラスプ義歯(金属併用型)」

「入れ歯のバネが目立つのが嫌」「でも、しっかり噛める丈夫さも欲しい」という方へ。 当院では、歯ぐきに馴染むピンク色のバネと、丈夫な金属の土台を組み合わせた高品質な入れ歯をご提案しています。

1. 「入れ歯」だと気づかれにくい審美性

お口を開けたときに見えやすいバネ(クラスプ)の部分を、歯ぐきの色に合わせた特殊な樹脂で作ります。金属のバネがないため、笑ったときも非常に自然で、入れ歯だとほとんど気づかれません。

2. 金属との組み合わせで「快適さ」と「安定感」を

見えない部分に金属を使用することで、以下のメリットが生まれます。

  • 違和感が少ない: 金属は薄く作れるため、舌の動きを邪魔せず、お口の中がスッキリします。

  • とにかく「しっかり噛める」 金属の土台がたわみを防ぐので、噛む力が逃げません。お肉やお漬物など、硬いものも安心して召し上がれます。

  • 「歯ぐきに優しく、痛みにくい」 噛んだ時の負担をあご全体にふわっと逃がす設計です。一箇所に力が集中しないので、痛みが原因で入れ歯を諦めていた方にもおすすめです。

  • 「残っている歯を長持ちさせる」 精密な骨組みが、支えとなる歯を「揺らさず、優しく」サポートします。垂直に正しく力が伝わるため、周囲の歯を傷めにくい設計です。

3. 当院の「噛み心地」へのこだわり

  • より良いフィット感のために: お口の中の「すじ(小帯)」が入れ歯のバネに干渉し、外れやすくなる場合があります。その際は、より快適にお使いいただくために、小帯の位置を整える簡単な処置(保険診療内)をご提案することもございます。

費用について

お口の状態や設計によって異なりますが、事前にお見積りをご提示いたします。

  • 参考例(写真のケース):187,000円(税込) ※内訳:170,000円+税。設計により料金は変動いたします。

コンビネーション設計について 樹脂のバネ(ノンクラスプ)と金属の土台(金属床)を合算した料金となります。最初に詳しくお調べした上で、あなたに最適なデザインと費用を丁寧にご説明いたします。

(ノンメタルクラスプデンチャー 谷田部 優著 クインテッセンス出版株式会社 参照)

自費の入れ歯の修理・調整について

自費(保険診療の10割負担)となりますので、ご了承下さい。