前歯に硬質レジン前装チタン冠(チタンフレームに外側が白くしてあるクラウン)大臼歯にチタン冠を保険適用で製作することができます。

冠のメリットは、以下の通りになります。
1.金属アレルギーの心配がありません。チタンは、インプラントにも使われる素材で、表面に人間の骨組織に近い皮膜を持ち、金属イオンの溶出を防ぐので生体親和性にすぐれています。
2.エナメル質よりはるかにやわらかくすり減るため、天然歯に優しいです。
3.金銀パラジウム合金と比べて、硬さは同等ですが、非常に軽いです。

4.金銀パラジウム合金と同じようにある程度薄くしても強度が保たれるため、CADCAM冠(保険適用の白いハイブリッド冠)と比べて、天然歯を削る量が少なくて済みます。

メリットが多いチタン冠ですが、現時点では、金銀パラジウム合金は保険でブリッジや第二大臼歯と親知らずのインレー(部分的な詰め物)を製作する際には必要となっています。

保険診療で使われるメタル(金銀パラジウム合金)に含まれるパラジウムは、金属アレルギーを引き起こしやすく、アレルギーの感作率は37.9%と最も高いです。口腔粘膜は肌よりもタンパク質(ケラチン)が少ないので、唾液に溶けてイオン化した金属が血液に入り込み、全身に影響を及ぼしやすいです。スウェーデンでは妊婦と小児には完全に使用禁止ですし、ドイツでは、歯科医療でのパラジウムの使用を禁止する勧告が出されています。口腔がんや舌がんがパラジウム合金と接触する部位に発症していることが多く観察されるため発がん性の疑いがあること、また、免疫力の破壊から免疫不全を引き起こし、様々な病気を発症するリスクが高いことが使用禁止の理由とされています。