骨粗鬆症のスクリーニング

40歳以上で閉経後の女性は骨粗鬆症のリスクが高くなります。他にも、加齢や栄養バランスの偏りや遺伝、生活習慣なども骨粗鬆症の発症に関係しています。骨粗鬆症になると、骨が脆くなり、大腿骨骨折や腰椎骨折は寝たきりになりやすくなります。早期発見できると、食生活の工夫や薬物治療による改善が図れ、骨折を予防できます。

そこで歯科で撮影する口全体のレントゲン写真が骨粗鬆症によって骨粗鬆症を見つけることができます。疑われる場合は、整形外科に御紹介致します。

オトガイ孔より下顎下縁へ垂線を下ろした位置で、下顎下縁皮質骨の厚みが2.8mm未満で骨粗鬆症の可能性があります。

また、下顎骨下縁皮質骨(オトガイ孔〜下顎角)の形態に皮質骨の高度な線状の吸収と皮質骨の断裂を認めると、骨粗鬆症の可能性が疑われます。

A:両側皮質骨の内側表面はスムースです。
B:皮質骨の内側表面は不規則となり、内側付近の皮質骨内部に線状の吸収があります。
C:皮質骨全体に渡り、高度な線状の吸収と皮質骨の断裂が見られます。

脳血管障害の予測

動脈硬化とは、血管の壁の中に粥腫(じゅくしゅ:プラーク)と言われる脂質や繊維成分などの変性したものが沈着していく病的な変化です。これが進行していくと動脈の内腔を狭窄させていったり(頸動脈狭窄症)、石灰化と言ってカルシウムが沈着したりして血管が硬くなっていきます。プラークの表面が傷ついたり、プラーク自体が壊れたりすると、そこに血栓ができます。その血栓やプラークが脳に流れていって詰まることで脳梗塞をきたします。したがって、脳の広い範囲に飛び散ったり、同じ側の脳梗塞を繰り返したりする特徴があります。

下記の症状があれば頸動脈狭窄症の疑いがあります。
1.高血圧・糖尿病・高脂血症・心筋梗塞・狭心症・下肢の閉塞性動脈硬化症の既往または肥満や喫煙歴がある。
2.一時的な麻痺があったが、すぐに改善した。
3.片側の眼が急に見えにくくなったがすぐに改善した。
4.急に呂律が廻らなくなったが、一時的で回復した。
5.過去に何回か脳梗塞の発作を起こしたことがある。

歯科で撮影する口全体のレントゲン写真やCTによって頸動脈の石灰化を見つけることができます。見つけた場合脳神経外科にご紹介いたします。

禁煙、運動・食事療法に加え、高血圧・高脂血症・糖尿病に対する薬による内科的治療が基本となります。さらに、血液を固まりにくくする抗血小板療法の薬を脳梗塞の予防のために追加することもあります。基本的に内科的治療で脳梗塞の予防を行いますが、頸動脈の狭さが強い場合や潰瘍などの形成がある場合は薬による治療だけよりも、手術を行って狭い部分を改善させることが良いとされています。手術は頸動脈内膜剥離術によって動脈硬化の塊を取り除いたり、頸動脈ステント留置術で狭いところをステントとバルーンによって広げたりします。