前歯部の歯並びの悪い方を主に対象とします。少し詳しく説明すると、上下の第一大臼歯の噛み合わせが正常または上顎前突(出っ歯)傾向の方を対象として、全顎のワイヤー矯正を行います。上顎前突(出っ歯)の方、下顎前突(受け口)の方もこの条件を満たせば治療致します。

第一小臼歯を抜歯する場合と抜歯しない場合があります。※第二小臼歯を抜歯する場合もあります。歯を移動させる空隙を得るため、エナメル質を0.25mm以下の範囲で形態修正することもあります。

抜歯する場合はマウスピース矯正よりワイヤー矯正が好ましいです。

適応

上下の第一大臼歯の噛み合わせが正常または上顎前突(出っ歯)傾向の方を対象としてます。セファロ分析を行い診断をしたいので、東北大学に撮影を依頼しますのでご協力ください。難症例は矯正専門医をご紹介致します。

期間

抜歯する場合は2年、抜歯しない場合は1年程度です。

治療期間を短くしたい場合、加速矯正を行うこともできます。加速矯正では、機械を用いたスクリューで頬側、唇側の骨に穴を開けます。約1.5倍~4倍程の歯の移動が認められており、うまく利用すれば治療期間の短縮が見込めます。加速矯正は矯正治療中複数回の場合も含み片顎3万円(税抜き)で行わせていただきます。

歯の移動後はリテーナーによる保定も必要となります。治療が終了したら、保定治療(きれいに並んだ歯を安定させる治療を行っていただきます。リテーナーの装着時間は2時間以上です。リテーナー装着後1年以降は週に何回か装着してください。歯が後戻りしたくない間はずっと使い続けていただきます。

価格

50万円(税抜き)です。他に月1回の調整料5千円(税抜き)が追加されます。

インビザラインGoとの適応の違い

軽度の叢生の改善はインビザラインGoで可能です。インビザラインGoは抜歯する場合や過蓋咬合、開咬の症例は得意ではありません。インビザラインGoは取り外ししなければならないので、努力が必要となります。ワイヤー矯正は歯に力を効率的に伝えることができるメリットがあります。第一大臼歯の噛み合わせが正常、歯のズレが6mm以下、歯の回転が40°までの条件を満たす場合はインビザラインGoが好ましいです。20枚程度のマウスピース交換で終了します。

対象外の例

顎変形症(骨格の問題)の場合

第一大臼歯の噛み合わせの関係が下顎前突(受け口)

第一大臼歯の噛み合わせの関係が正常な場合の例外

開咬(オープンバイト)、臼歯部交叉咬合クロスバイト、臼歯部鋏状咬合シザースバイト、先天欠如歯(小臼歯以外)など

第一大臼歯の噛み合わせの関係が上顎前突傾向の場合の例外

下の第二小臼歯抜歯する場合、過蓋咬合など