即時義歯

とりあえずすぐにでも入れ歯を作りたい時には即時義歯があります。歯の欠損数やデザインにもよりますが、価格は2〜3万円(税抜き)程度です。1回の型取りのみで製作します。ワイヤーとアクリルレジンのみで製作します。その後の内面の裏装置や修理も込みの値段になります。

治療用義歯

早く入れ歯を作りたい場合、まず入れ歯を作って、いろいろ改造して良い状態を探りたいときに製作します。自費の入れ歯は保険診療よりも月あたりの保険点数の制限が少ないので、毎週でも来て頂いて入れ歯を製作できますので、早く入れ歯を製作することができます。保険診療では2ヶ月以上制作に時間がかかります。歯の欠損数やデザインにもよりますが、価格は4〜5万円(税抜き)程度です。保険診療と同じデザインになります。

総入れ歯あるいは多数の欠損がある場合、お試しとして自費で義歯を作ります。問題なければ、この入れ歯を参考にして、最終的な義歯を保険または自費で作らせていただきます。問題があれば、粘膜調整かむ位置の調整(下顎の臼歯部を平らなボックス状にして、かむ位置を決めていく)、咬合平面の調整(かみ合わせの高さを平らにする)、咬合挙上(低くなったかみ合わせの高さを上げる)などを行っていきます。良い状態になれば、その情報を参考に最終的な義歯を作らせていただきます。(良い状態になったかどうかは、患者様の意見、患者様の家族の意見、習慣性開閉口運動や咀嚼運動や咀嚼能率検査、食事内容のアンケートなどで評価致します。)片側性咬合平衡(噛んでいる側の反対側が浮き上がらない)といった技術を用いて歯を並べています。

上顎の金属床の総入れ歯

上顎の金属床の総入れ歯は熱が伝わりやすく、美味しいといった特徴があります。薄いので、「さ行」、「た行」、「ら行」の発音の影響も出にくいです。使用金属はチタンコバルトクロムがあります。チタンはアレルギーがない、軽いといった特徴があります。コバルトクロムは、とても薄くできる、丈夫である、たわみにくいといった特徴があります。どちらも酸化膜ができ、耐食性が良好で汚れにくいです。

総義歯では選定療養という保険診療と併用のシステムがあります。療養の際の支払金額はチタンで20万1千円(税込み)、コバルトクロムで9万6千円(税込み)です保険の支払いはいつも通りです。また、選定療養で製作した総義歯は保険で修理することができます。

合成樹脂クラスプ入れ歯

クラスプ(歯を支えるバネ)の見える部位を歯肉の色に合わせた合成樹脂にできますので、審美的な仕上がりです。見えないところは、金属を使わせていただくこともできます。金属を用いることで強度を上げることができ、舌感の良い一体感のある形態にできます。できるだけ歯に金属を沿わせると義歯がより安定します。この場合、金属床とのコンビネーションになり、料金は合算されます。価格はお尋ねください。ちなみに写真の義歯は17万円(税込み)です。

遊離端(奥の方に歯が無い場合)義歯製作の際にはオルタードキャスト法(咬んだ状態で型を採り、沈み込みを防ぐ)という技術を使用します。上唇小帯(上唇の裏のヒダ)や頬小帯(頬と歯肉にかかるヒダ)によって合成樹脂のクラスプの形態が邪魔される場合には、それらを切除する(保険診療)ことをお願いすることもあります。

片側の大臼歯欠損入れ歯と連続冠をロックするタイプ

片側の奥歯が2歯欠損あるいは3歯欠損の場合が検討されます。前方に連結冠を製作します。外すことができますが、半固定式となり、しっかりと動きにくい入れ歯となります。写真の入れ歯と連結冠で22万(税抜き)です。

自費の入れ歯の修理・調整

自費(保険診療の10割負担)となりますので、ご了承下さい。