むしばの原因とは?
以下の二つの説があります。
特定菌説: ミュータンス菌やソブリヌス菌、乳酸桿菌が虫歯の主な原因として重要視されます。
生態学プラーク説: 虫歯は口腔内の環境と生態系のバランスが崩れることで発生すると考えられ、特定の菌だけでなく、全体の環境変化が大きく関与しています。
この2つの説を合わせて虫歯の原因を考える必要があります。
サリバチェック(GC社)
自分が虫歯になりやすいか気になりませんか?虫歯のなりやすさはお口に住んでいるむし歯に関連するレンサ球菌(ミュータンス菌やソブリヌス菌)や乳酸桿菌などの細菌の量と関係があります。
唾液を採取して、むし歯に関連する細菌を、リアルタイムPCR法(定量性の高いPCR)を用いて、その菌数を測定します。問診や診察や画像検査で得たデータと唾液量の測定を合わせて行い、虫歯のなりやすさを調べます。
自費診療で行っております。1回あたり9千円(税抜き)と致します。
菌数が多く要注意な方は、下記の対策をご提案いたします。
定期的なメンテナンス | ブラッシング指導と専門的なプラーク除去。※特にプラーク熟成部の除去が重要となります。 |
フッ化物の応用 | 家庭での高濃度フッ素入り歯磨き粉の使用、歯科医院での定期的なフッ素塗布、家庭でのフッ素洗口。 |
3DS療法 | マウスピース+IPMP配合ジェルによる除菌。 |
ガムの使用 | キシリトールやリカルデント(ポスカF)などの使用。 |
生活習慣の改善指導 | ブラッシングの習慣や間食の仕方、遊離糖の摂取などを定期的にアンケートにて評価。予防歯科の動画視聴。 |
リアルタイムPCR法とは?(分子生物学がお好きな方がご覧ください)
PCR産物はサイクル数の少ないところではゲル電気泳動で検出できず,他方,反応が飽 和するまでサイクル数を増やすと皆同じ DNA量として検出されるなど,往々にして鋳型 DNA量の差が正確に反映されません。定量性を重視するPCRを行う場合, DNA がきちんと対数的に増幅する反応初期の DNA増幅パターンを見る必要があります。このような目的で行われるPCRに,反応の進行を常時モニターするリアルタイムPCRがあります。DNA の定量に適しているために定量 PCR に使用され,正確な定量が求められる病原体の検出などに威力を発揮します。通常のPCRとの最大の違いは反応に蛍光物質を利用し,反応に従って増える蛍光を専用の検出器で同時(リアルタイム)測定する点です。