家族からいびきや無呼吸を指摘されたり、夜間の頻尿、日中の眠気、朝起きたときの頭痛やだるさ、逆流性食道炎があることはないですか?
高血圧、脳血管障害、虚血性心疾患、2型糖尿病、不整脈などを持っていませんか?
首周りが太い、舌が大きい、下顎が下がっているまたは小さい、扁桃腺が肥大などがありませんか?
当院では、簡単なアンケートで診断して睡眠時無呼吸症候群の疑いがあれば、循環器内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科へ紹介致します。
睡眠時無呼吸症候群は高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性が高まります。しかし、治療を行えば死亡率を低下させることができます。
合計11点以上で睡眠時無呼吸症候群の疑いが強くなります。合計10点以下は、睡眠時無呼吸症候群の可能性は低いですが、睡眠時のいびきや無呼吸を指摘される方は紹介致します。
紹介先での診断は携帯型装置によるパルスオキシメーターによる簡易検査や睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)にて睡眠中の呼吸状態の評価を行います。
症状が重めの方は経鼻的持続陽圧呼吸療法Continuous positive airway pressure:CPAP)が標準的治療とされています。
症状が軽めの方は、口腔内装置(アプライアンス)を使用して治療することができます。
当院では保険適応のオーダーメイドの口腔内装置(アプライアンス)を製作しております。この装置を用いることで、下あごを前に動かして、舌根を前にうごかして、上気道を広げることができます。
検査で評価して効果不十分な場合は下あごさらに前へ移動させたり、不快症状が出た場合は下あごを後ろへ少し戻したり、調整を致します。また、装置を外したときに、口の開け閉め運動、下あごの前や横へ動かす運動、咀嚼筋(あごの周りの筋肉)をマッサージを行って、不快症状の解消を図ります。
下顎隆起(下あごの内側の骨のこぶ)が原因の場合は、保険診療にて下顎隆起を除去することができます。