歯科治療ができるようになるのは4歳くらいからです。フッ素を塗ってもらったり、ブラッシング指導、食事指導を受けにクリニックを利用するのは良いと思います。ご自宅で注意すべきことを説明致します。

歯磨き粉の使い方やフッ素濃度が変わりました むし歯予防はフッ素の利用が大事です

2歳以下のお子様は、フッ素濃度1000ppm近くの 歯磨き粉を米粒程度使用して、歯磨き後軽く拭き取ります。今までよりいろんな種類の歯磨き粉が選べるようになりました。歯磨きのときに口を開けてくれないときは、好きな味の歯磨き粉を使って楽しんで歯磨きできるようにしてください。

3-5歳のお子様は、フッ素濃度1000ppm 近くの歯磨き粉をグリンピース程度使用して、歯磨き後軽くうがいします。むし歯がたくさんできているような場合は1500ppm近くの歯磨き粉を使用しても構いません、

6歳以上のお子様は、フッ素濃度1500ppm近くの歯磨き粉を歯ブラシ全体程度使用して、歯磨き後軽くうがいします。

歯磨きの後30分飲食うがいをしないことが大事です。フルオロキシアパタイト(フッ素が葉の結晶として取り込まれる)ができるまでに30分時間をください。なお、歯磨きの後吐き出しは必要ですが、必ずしもうがいをしなくても良いです。うがいするとしても少量の水でうがいさせてください。

なお、フッ素洗口は6歳未満は行ってはなりません

奥歯の溝にむし歯ができやすい

奥歯の溝には歯磨きの先が届きません。そのため奥歯の溝は虫歯になりやすいです。

むし歯の予防法としては、フッ素濃度1500ppmの歯磨き粉やフッ素洗口(6歳以降)、シーラントが有効です。

卒乳の時期について

母乳を寝かしつけながら飲ませる、あるいは、乳酸菌飲料やスポーツドリンクなど多量の糖質を含む飲料を哺乳びんに入れ夜間に飲ませるとたくさんのむし歯ができてしまうことがあります。唾液にはむし歯を抑える働きがありますが、寝ている間はほとんど出ないからです。就寝前は、乳児はガーゼで歯を拭き、幼児以降はしっかり歯磨きをするようにしてください。

乳幼児に自分で磨かせるとき上顎(あご)を突かないようにする歯ブラシがあります

仕上げ磨きについて

1歳の初め頃までは、授乳と同じ姿勢で、赤ちゃんの片手はわきにはさみます。子どもが暴れてしまうときは、子どもの頭を両足ではさみこみます。慣れてきたら、あおむけに寝かせた姿勢で、正座をして、子どもの頭をひざの上に乗せます。

上唇小帯(上の前歯のすじ)は歯ブラシがあたると痛いので、指でそっと押さえましょう。

フロスは2歳から開始します。歯と歯がくっついているところがあればフロスを使ってください。横にゆすって挿入し、前後の歯にそれぞれ沿わせて3回ほど上下動させて汚れを取ります。外すときも横に揺すって外してください。

歯ブラシは鉛筆を持つようにしましょう。外側はほっぺを人差し指で広げて、90°に当て横磨きをしましょう。内側は45°で歯ブラシを当てて、横磨きをしましょう。前歯の裏側は縦磨きです。奥歯のかみ合わせの面は汚れがたまりやすいので、よく磨きます。毛先はパラパラと乱して使うことが大事です。汚れが明かに落ちるようになります。お子様にも教えてあげてください。

生えている途中の永久歯(6歳臼歯)はワンタフトブラシを用いて仕上げ磨きしてあげましょう。

フロスや歯ブラシの使い方は基本的に大人の歯磨きのしかたと同じです。子どもに歯ブラシの使い方を教えてあげましょう。子どもをほめてあげて、歯磨きや仕上げ磨きを嫌がらないようにしていきましょう。3歳を過ぎたら、染め出しをして汚れているところを確認することもできます。仕上げ磨きは10歳まで行いましょう。

ビタミンDについて

永久切歯、大臼歯が歯冠(口に顔を出している部分、エナメル質が被っている部分)が作られるのは、出生〜5歳です。その時期のビタミンD不足が、エナメル質形成不全を招きます。

  • お子様を日陰で30分日光浴させましょう。
  • お子様にビタミンDを多く含む食材を取ってもらいましょう。ビタミンDを多く含む食材は魚、肉、卵、きのこ(野菜には含まれていません)です。

直すべき癖

 

親指を吸うくせ
⇨4歳までにやめさせましょう。開咬や上顎前突(出っ歯)が残ります。

飲み込むとき舌を出すくせ
⇨開咬の原因となります。トレーニングで直しましょう。赤ちゃんのときの癖が残っています。

3歳まで砂糖を避けましょう

制限すべき「甘いもの」とはどんなものか。WHOはそれを「遊離糖」と定義しています。遊離糖とはその名の通り、食べ物から「遊離」した状態の糖のことで、果汁100%ジュースはちみつなどの加工された状態の糖や、お菓子ケーキなどの食品、スポーツドリンク乳酸菌飲料などの飲み物に添加される糖などが該当します。母乳や牛乳の中に自然に含まれている糖については該当しません。 3歳になるまでは仕上げ磨きがむずかしいケースが多く、フッ化物の慢性中毒を避けるために歯磨剤の使用量が少なく設定されているなど、その応用に限界があります。したがって、3歳までは遊離糖の摂取を控えましょう。