いびき・日中の眠気でお悩みの方へ(睡眠時無呼吸症候群とマウスピース治療)
「しっかり寝ているはずなのに、昼間強い眠気に襲われる」
「家族から、寝ている間に呼吸が止まっていると指摘された」
それは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群は、単なる「いびき」の問題ではなく、放置すると全身の健康を脅かす深刻な病気です。当院では、医科の医療機関と連携し、マウスピース(口腔内装置)による治療を行っています。
1. なぜ「無呼吸」は怖いのか?
寝ている間に呼吸が止まり、体が酸素不足になると、心臓や血管に大きな負担がかかります。
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心血管疾患のリスク: 放置すると、心不全や脳卒中などによる死亡リスクが健康な方の約3〜4倍に跳ね上がります。
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生活習慣病との深い関係:
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高血圧: 薬が効きにくい高血圧患者さんの70〜80%に無呼吸が潜在していると言われています。
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糖尿病: 血糖コントロールを悪化させます。治療により数値(HbA1c)が改善する例も多く報告されています。
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社会的なリスク: 激しい眠気による集中力低下は、交通事故や仕事のパフォーマンス低下を招きます。
【女性の方へ】
女性の無呼吸は、更年期以降に急増する傾向があります。「不眠」や「うつ症状」として現れやすく、見過ごされてしまう(アンダーダイアグノーシス)リスクがあるため、注意が必要です。
2. 歯科でできる治療「マウスピース」とは
睡眠時無呼吸症候群の治療といえば「CPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)」が有名ですが、装置が大きく、空気が送られてくる違和感から継続を断念してしまう方が30〜50%いらっしゃいます。
そこで、歯科が提供するのがマウスピース(口腔内装置)です。
マウスピース治療のメリット
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使い続けやすさ: 小型で電源も不要。旅行や出張への持ち運びも簡単です。
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確かなエビデンス: 歯科用CT等による解析で、下顎を少し前方に固定することで気道が劇的に広がり、呼吸がスムーズになることが証明されています。
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高い満足度: 「CPAPは最高の薬だが飲み忘れ(外し忘れ)が多い」、「マウスピースは効き目はマイルドだがしっかり飲み続けられる」と言われるほど、長期的な使用継続率が高い治療法です。
3. 治療の流れと病診連携
当院では、まずは問診・アンケートによるスクリーニング(診査)を行い、必要に応じて適切な検査・診断が受けられるよう専門の医科病院と密に連携しています。
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当院での初診・カウンセリング
アンケート等で睡眠の状態をチェックします。
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医科での精密検査・診断(ご紹介)
提携病院にて、睡眠検査を受けていただきます。
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当院でのマウスピース製作
「マウスピース治療が適応」と診断された後、当院で精密な型取りを行い、あなたにぴったりのマウスピースを作成します。
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定期メンテナンス
顎の痛みや違和感がないか、噛み合わせに変化がないかを確認しながら、長く快適に使い続けられるようサポートします。
【主な連携医療機関】
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東北大学病院
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仙台徳洲会病院
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JCHO仙台病院
よくあるご質問
Q. マウスピースを使うと顎が痛くなりませんか?
使い始めに顎の痛みや違和感を覚える方は多いですが、その多くは数週間以内に消失します。調整を重ねることで、負担を最小限に抑えることが可能です。
Q. ずっと使い続けると歯並びが変わると聞きましたが…
5年以上の長期使用により、数ミリ程度の歯列の変化(噛み合わせの変化)が起こる場合があります。しかし、それ以上に「睡眠中の呼吸を確保し、全身の健康を守ること」の価値は極めて高いと考えています。定期検診でしっかりチェックしていきますのでご安心ください。
「もしかして?」と思ったら、まずは一度ご相談ください。
あなたの「質の高い眠り」と「健康な未来」を、歯科の立場からサポートいたします。
当院の治療のご案内
1. セルフチェック:こんな症状はありませんか?
以下の項目に心当たりがある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
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家族・周囲からの指摘
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いびきがうるさい、寝ている間に息が止まっていると言われる
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日中の体調
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日中に強い眠気がある
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朝起きたときに頭痛がしたり、体がだるい
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その他の症状
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夜中に何度もトイレに起きる(頻尿)
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胸焼けがする(逆流性食道炎)
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2. 体型や持病との深い関係
睡眠時無呼吸症候群は、体型や他の病気とも密接に関わっています。
| チェックしたい身体の特徴 | 関連のある持病 |
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・首周りが太い ・舌が大きい ・あごが小さい、または後ろに下がっている ・扁桃腺が腫れやすい |
・高血圧 ・脳血管障害(脳卒中など) ・虚血性心疾患(心筋梗塞など) ・2型糖尿病、不整脈 |
3. なぜ「早期発見」が大切なのか?
睡眠時無呼吸症候群は、単なる「いびき」ではありません。放置すると、高血圧・脳卒中・心筋梗塞などの重大な病気を引き起こすリスクが急増します。
しかし、適切な治療を行うことで、死亡率を大幅に下げることが可能です。
4. 当院のサポート体制
「もしかして?」と思ったら、まずは当院へご相談ください。
1.簡単なアンケート:まずは問診と簡単な質問票で診断を行います。
合計11点以上で睡眠時無呼吸症候群の疑いが強くなります。合計10点以下は、睡眠時無呼吸症候群の可能性は低いですが、睡眠時のいびきや無呼吸を指摘される方は紹介致します。
2.専門科への紹介:疑いがある場合は、連携する循環器内科・呼吸器内科・耳鼻咽喉科などの専門医療機関へスムーズにご紹介いたします。
専門機関での精密検査
ご紹介先の医療機関では、睡眠中の呼吸状態を詳しく調べるために以下の検査を行います。
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簡易検査:パルスオキシメーターという携帯型の装置を使い、手軽に呼吸状態を測定します。

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睡眠ポリグラフ検査(PSG検査):専用の施設に宿泊し、より詳細に睡眠の質や呼吸を分析します。

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2. 症状に合わせた治療法
検査結果に基づき、症状の程度に合わせて最適な治療を選択します。
| 症状の程度 | 主な治療法 |
| 重症の方 |
CPAP(シーパップ)療法
鼻から空気を送り込み、気道を広げて呼吸を助ける標準的な治療です。 |
| 軽症・中等症の方 |
口腔内装置(マウスピース)
専用の装置を装着して、気道を確保する治療です。 |
当院での「口腔内装置(マウスピース)」治療
当院では、保険適応のオーダーメイドの口腔内装置を製作しています。その際には、医師からの紹介状が必要となります。
仕組みと効果
寝るときに装着することで下あごを少し前に出し、連動して舌の付け根(舌根)も前方へ移動させます。これにより、ふさがっていた空気の通り道(上気道)が広がり、スムーズな呼吸を助けます。
きめ細かな調整とアフターケア
「作って終わり」ではなく、快適に使い続けていただくためのサポート体制を整えています。
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柔軟な調整:検査結果を見ながら、あごの出し具合を数ミリ単位で微調整します。
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違和感への対策:装置による不快感が出た場合は、あごの位置を戻すなどの調整を行います。
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お口のケア指導:朝装置を外した後のあごのストレッチや、あご周りの筋肉(咀嚼筋)のマッサージ法をお伝えし、違和感の解消を図ります。
骨の隆起(下顎隆起)への対応
下あごの内側に骨のコブ(下顎隆起)があり、装置の装着が難しい場合は、保険診療にてコブを除去する手術を行うことも可能です。まずはご相談ください。
