顎関節症(あごの痛み・違和感)でお悩みの方へ

「口を開けるとあごが鳴る」「あごが痛くて食事がしにくい」「口が大きく開かない」

このような顎関節症の症状は、実は多くの方が経験するものです。

当院では、最新の臨床データに基づき、「削らない・切らない」体に優しい治療を基本としています。

顎関節症について知っておいていただきたいこと

最新の研究では、顎関節症の約50〜70%は、特別な治療をしなくても1年以内に自然に症状が和らぐことが分かっています。あごの関節の中にある「関節円板」のズレは、周囲の組織が順応することで、普段の生活に支障がない状態まで回復するケースが圧倒的に多いのです。

1. 原因は「噛み合わせ」だけではありません

以前は「噛み合わせが悪いから」と考えられがちでしたが、実はそれだけではありません。

  • TCH(歯列接触癖): 無意識に上下の歯を接触させ続ける癖

  • 生活習慣: ストレス、不安、睡眠不足など

  • 癖: 強い食いしばり(ブラキシズム)

これらが積み重なり、あごの関節に負担をかけていることが主な原因です。

2. 当院の治療方針:まずは「セルフケア」から

当院では、いきなり歯を削るような処置は行いません。まずはご自身でできるケアを中心に進めていきます。

  • カウンセリングと習慣改善: なぜ痛むのかを自覚し、TCHなどの癖を改善します。

  • 理学療法: マッサージやストレッチの指導を行います。

  • マウスピース(スプリント): 夜間の食いしばりから筋肉と関節を保護します(約8割の方に改善が見られます)。

3. 「口が開かなくなった(クローズドロック)」場合

急に口が開かなくなった場合、発症から2週間以内であれば、歯科医師の手技(マニュピレーション)によって高い確率で改善が望めます。早めのご相談が、スムーズな回復の鍵となります。


高度な治療が必要な場合(医療連携について)

顎関節症の多くは保存的な治療で良くなりますが、中には手術が必要なケースや、関節の骨に変形が見られる難症例も存在します。

当院では、患者様に最善の医療を提供するため、東北大学病院と密接に連携しております。

精密な検査や高度な専門的治療が必要と判断した場合には、速やかに東北大学病院へご紹介させていただきます。

「これって顎関節症かな?」と一人で悩まず、まずは一度お気軽にご相談ください。

一緒に、あごに優しい生活習慣を見つけていきましょう。