下顎の奥歯の欠損は骨量があり、手術も簡単にできる可能性が高いのでお勧めです。多数歯欠損のブリッジもおすすめです。なるたけ一回の手術で済むように考えております。短期間低侵襲の治療を心がけております。

予後や審美性を考えると、中間1歯の欠損はブリッジで良い場合もあります。虫歯が少ない場合、接着ブリッジなど歯をあまり削らない方法もあります。

当院ではストローマン社のインプラントとガイドシステムを導入しております。インプラントはサンドブラスト(砂吹き付け加工)と酸エッチング(腐食加工)し、さらに化学的に処理したSLActive(親水性の表面性状)を用いており、大幅に骨と接触率を向上させ、早期に骨と結合し、埋入後上顎で2ヶ月、下顎で1ヶ月程度で冠(クラウン)を装着できます。またRoxolidというチタンに15%ジルコニウムを加えた材料を用いており、強度が高く、より細いインプラントでも十分な強度を得られます。したがって、侵襲の少ない治療が可能になります。また、シェアが高いため、引っ越してもストローマンを使用している歯科医院を紹介しやすいです。

冠(クラウン)とチタンの土台はセメント固定を用いております。セメント固定にする理由は、スクリュー固定のネジの穴が審美性を損なう、スペースが少なくても製作できることなどからです。セメントは冠を除去したいときに外れるものを用います。

CTや印象から得た情報から、専用ソフトウェアを用いて、治療計画を立て、説明させていただいたのち、施術させていただきます。

 

 

 

 

全身状態を確認するため、必要に応じて、血液検査も実施しております。
また、治療計画に基づいてサージカルガイドを作成致します。計画通りに骨に埋入できるため、ミスの少ない安全なインプラント埋入を行うことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは、侵襲の大きい、時間がかかる手法になります。必要に応じて大学病院など専門機関にご紹介いたします。ケースによっては自院で行う場合もあります。

骨量が足りない場合は、抜歯窩に骨や人工骨(炭酸アパタイト(GCサイトランスグラニュール))を入れたり、骨造成上顎洞底挙上術が必要となることもあります。その場合には、施術後半年程度経過してからインプラント埋入となります。抜歯窩に骨や人工骨を入れない場合、水平的に3mm以上の吸収が生じ、垂直的に1mm以上の吸収が生じます。骨や人工骨を入れると水平的に1mm程度の吸収で済むという報告があります(抜歯窩保存術)。

 

 

 

 

 

 

骨欠損の状態によって、インプラント埋入術と同時に骨造成する場合もあります。吸収性のメンブレンを敷いて、人工骨が骨に置換できるようにしています。骨造成では、骨ができるまで、6ヶ月以上待機します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当院ではインプラント体五年保証と上部構造三年保証致します。株式会社ガイドデントの保証サービス(インプラント1本あたり2万円(税込+手数料込))を利用していただければ、10年間保証致します(インプラント体20万円、上部構造10万円まで)。

インプラントを除去しなければならない場合が生じれば、保険適応のインプラント除去術があります。
インプラント除去の基準は、審美的失敗・インプラントの位置不良・インプラント周囲炎・インプラントの動揺や破折・上部構造接合部の損傷が挙げられます。

保証期間外で再埋入したい場合には、再度料金が発生します。脱落したインプラントを持って来ていただければ、埋入手術は半額と致します。

インプラントも経年的には、他の歯と同じく歯周病になり、歯が抜けてしまう場合があります。
また、重度のインプラント周囲炎になった場合、希望があれば、骨移植術と同料金で、リグロスを用いた再生療法を行うこともできます。時間と料金がかかりますが、撤去して、骨造成をやり直して、インプラント再埋入することの方が成功率が高いです。

インプラント周囲炎にならないようにするためには、他の天然歯と同様に日々の口腔衛生状態の維持が大事になります。メインテナンス、ブラッシング指導も行います。

インプラントは、医療費控除の対象になりますので、確定申告の際にご留意ください。

インプラントが保険適用される場合があります。以下の条件を満たす場合です。

1 病気や第三者行為の事故により顎の骨が広範囲に渡って欠損したとき
2 生まれつきの1/3以上の顎の骨の欠損や形成不全がみられると診断されたとき

この場合は保険適用のインプラントを行える施設(大学病院や病院の口腔外科)をご紹介いたします。

最後にインプラントの利点欠点・禁忌症をまとめますので、選択される際の参考にしてください。

利点:天然歯のように噛める、長期に渡って使えることが多い(そのために生じるトラブルはある)、義歯のように取り外ししなくて良いし、義歯の欠点(潰瘍、食さが内面に入る、発音の変化、違和感など)が無くなる、虫歯にならない、ブリッジや義歯のように周りの歯を削らなくて良い、周りの歯に負担をかけない、必要なときには冠(クラウン)を外せる、骨が痩せるのを防げる

欠点:歯根膜がない、歯周病(インプラント周囲炎)になりやすい、脱落することがある、インプラント体が見えてくることがある、術後永久的なメンテナンスが必要、天然歯とブリッジにできない、矯正治療ができない、側方力に弱いため入れ歯のクラスプ(バネ)をかけづらい、手術が必要(手術ができない人には使用できない、血管や神経損傷などのリスクを伴う)、治療期間が長い(骨増生などをすると半年以上かかる)

絶対的禁忌症:免疫不全(肝機能障害、腎機能障害、ステロイド服用など)、HIV、1型糖尿病、血液疾患(白血病、血友病など)、心筋梗塞・脳梗塞・脳卒中を起こしてから6ヶ月以内、チタンアレルギー、頭頸部扁平上皮癌の既往、顎骨に放射線治療の既往(40Gyが境界領域)、ビスフォスフォネート系薬剤の服用歴、18歳未満、妊婦、統合失調症、鬱病、関節リウマチ、骨軟化症、骨形成不全症、薬物乱用(アルコールまたはその他の薬物)、血液透析

相対的禁忌症:2型糖尿病(血糖値のコントロール)、骨粗鬆症(骨移植・人工骨などで骨増生)、高血圧症(薬によるコントロール、静脈内鎮静法)、重度の歯周病(最初に歯周病の治療を行う)、喫煙者(術前4週間、術後8週間禁煙)、歯ぎしり・食いしばり(マウスピースによる治療)、埋入部位に局所的感染・残根がある(感染源の除去)※()は対策