むし歯はプラーク(歯垢)で生きている口腔常在菌(口に住んでいる細菌)たちの環境の変化(酸性になる)や生態の変化(酸性環境で生きられる細菌が増える)によって生じる非感染性の疾患(病気)であると考えられています。


日常生活において、むし歯の発症予防・進行抑制を図る方法をご紹介致します。
1.1日2回以上の歯磨きを行う。
2.間食をなるたけしない、3食の前後に間食していたものを食べるようにする。
3.間食をしたらなるたけ早く歯磨きをする、忙しいときは水でうがいするあるいはお茶などを飲む。
4.やや酸性(pH5)になっても歯が溶けない(脱灰しない)働きがあるフッ素の応用を行う。1450ppmの高濃度フッ素の歯磨剤の使用をすること、そして、少量の水でうがいしてフッ素を流しすぎないこと。フッ素洗口を行うこと。インプラントを入れている方も行って頂いて問題ありません。
5.水、お茶、紅茶、麦茶、コーヒー、牛乳は頻回に口にしてもよい。
6.酸性の飲料・食品すなわち炭酸飲料、スポーツドリンク、ワイン、お酢、果物は頻回には口にしない
7.糖を頻回に摂取することになるのを防ぐため、あめ、グミ、ガム、キャラメル、チョコレートなどを頻回には口にしない
8.口腔乾燥症がある場合、唾液腺マッサージやシュガーレスガムを噛むといった対策を行う。
9.ビタミンDカルシウムマグネシウムの摂取量を維持する。ビタミンDを得るために日陰で30分日光浴をする。
ビタミンDを多く含む食材:魚、肉、卵、きのこ(野菜には含まれていない)
カルシウムを多く含む食材:牛乳、乳製品、小魚、大豆食品、野菜、海藻
マグネシウムを多く含む食材:海藻、玄米、胚芽米、ナッツ、大豆食品
10.高GI値の食品をなるたけ摂取しない。基本的にGI値の高い食品は炭水化物。ご飯やパン、うどんといった麺類など、誰もが日常的に食べているものは高GI値のものが多くなっている。低GI値なのがパスタや蕎麦、玄米やライ麦パン。
11.炭水化物を3大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)の中で60%以下にして、過剰に取りすぎない。
12.噛めないと炭水化物を摂取する割合が増えるので、噛めるように入れ歯やブリッジ、インプラントの治療を行うことが大事。
13.生後12歳までは母乳によるむし歯のリスクは低いですが、それ以降も母乳を続けた場合、リスクは増加します。

思い当たるところや参考になるところがあれば日頃の習慣を直してみてください。

歯科医院でできることをご紹介致します。
1.機械を使った歯の清掃

 

2.9000ppmの高濃度フッ素の塗布(3カ月に1回。リスクの高い小児、白斑のある初期むし歯や65歳以上高齢者の初期根面むし歯に行います。歯根部はう蝕進行が早いため有効とされています。インプラントを入れている方には行いません。

3.フッ素洗口指導:むし歯リスクの高い小児に対して行います。経済的な観点も踏まえて週1回法をおすすめします。

4.むし歯のサホライド塗布:塗ったところが黒くなります。幼児のむし歯や高齢者の根面むし歯に使います。

5.シーラント:小児の生えたての歯の溝に行います。

 

当院で上記の保険診療を行っておりますので、ご相談下さい。